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東景白波夜話 暁闇に咲う <鳩かなこ>
東景白波夜話 暁闇に咲う (講談社X文庫―ホワイトハート)東景白波夜話 暁闇に咲う (講談社X文庫―ホワイトハート)
(2009/03/05)
鳩 かなこ イラスト:今市子

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デビュー作、帝都万華鏡で、
すっかり鳩さんのファンになってしまった私。
昔から社会科が苦手で、特に歴史はチンプンカンプンで、
さらに大正時代っていうのが、極端に嫌いだったはずなのに。
今、鳩さんの小説だけは、何故かどっぷりハマってます。
このかたのお話は、愛だけでなく、
嫉妬、羨望、憎悪などもしっかり書かれているんですけど、
なんだかいつも
暖かくて優しい空気が流れている気がします。
そして、登場人物がみな、
それぞれの強い思いと意志、それを貫く力を持っていて小気味いい。
静かにゆるやかに、独特の世界。

↓ネタバレあり注意! 続きから。

拍手ありがとうございました♪
<あらすじ>
 継母に幽閉されて育った与一郎は、ある晩、
 狐の面をつけた男に救い出される。
 匿われた先は、大正の帝都で盗人たちを取り仕切る屋敷だった。
 弱りきった与一郎の面倒を甲斐甲斐しく見てくれる藤吉。
 彼もまた、神業と賞される掏摸(すり)の名手だ。
 ふたりは惹かれ合うが、そこには非情な運命が待ち受けていた・・・・

物心ついた時には、母とふたりだけで暮らしていた与一郎。
幼い頃は父なし子といじめられ、友達もいなかった。
じきに母が病死すると、自分には父親がいることを知り、
そしてその家族のもとに引き取られる。
自分もいよいよ幸せに暮らせると思った矢先、
その父親も亡くなり、継母に疎まれていた与一郎は、
真っ暗な蔵の中に幽閉される。
深い闇の中、身体も動かなくなり、いよいよ死を迎えるのか、
そんな時、細い光の帯が目の前にあらわれる。
与一郎を救ったのは、狐面の少年。
それが与一郎と藤吉の出会い。
(実は、これが最初の出会いではなかったのですが)
『運命を変えたのは 狐面の男・・・・』
ここが、このコピーの場面でした。

拾われた先は、なんと帝都で有名な掏摸の一家。
でも、あの闇から掬い上げてくれるのなら、
相手が掏摸だろうが、盗人だろうが、
そんなものは関係なかった。
そうして、与一郎の新しい人生が始まっていく。

えー、感想を書きたいと思うのですが、
なかなかに密度の濃いお話で、私の許容範囲を超えてます・・・・
書き出したら、えらく長くなりそうで・・・
すみません、わけのわからないめちゃくちゃな感想になりそうです。
お目汚し、あきらめて下さいませ(^^ゞ
とにもかくにも、一言でいうと「切ない」です。

与一郎を救い出し、なおかつ養子にして、
自分の子のように学校まで行かせてくれた、水燕の熊こと清水熊次親分。
以前、与一郎の父親に世話になったという理由から、ずっと気にかけていたという。
厳しくて優しい親分。
与一郎にとって、自分の命を拾ってくれた親分は特別な存在であり、
常に彼に報いたいと思っていた。
ところが、与一郎のしたことが原因で親分が捕らえられることに・・・
その時、親分から「親子の縁を切る」と言われる。
それは熊次の、与一郎には盗人ではなくまっとうな人間として
生きてほしいとの計らいだったのだが、
与一郎は親分を見捨てることなどできるわけなく、
結局は一家に舞い戻り、熊次が戻るまで、と、一家を取り仕切ることに。
ここのくだりは、マジ泣きました。
熊次の優しさと、与一郎の悔恨・愛(家族愛)に。
与一郎の熊次に対する思いは、半端なものではなかったから。
与一郎が辛すぎて辛すぎて。
でも彼は、弱そうに見えて、すごく芯がしっかりしてる。
強い部分をちゃんと持っていて、意外にポジティブなんですよね。

そして、蔵に閉じ込められていた与一郎を見つけ、
真っ先に助け出そうとした狐面の少年、藤吉。
藤吉にとって、与一郎は最初から特別な存在だった。
ずっと世話をし続ける藤吉にとって、
与一郎は何にも代えることができない宝物のようなもの。
与一郎も、甲斐甲斐しく面倒を見続けてくれる藤吉が、
いない世界など考えられない。
二人は惹かれ合い、からだも結ばれるが、
そのまま蜜月にはならない。

「与一郎が何よりも一番」な藤吉と、
親分と藤吉は、全く別の次元で
どちらも大切な存在であると思っている与一郎の間に、
ズレが生じたのだ。
与一郎のために、親分を天秤にかけた藤吉は、
与一郎のそばにいるために、親分の釈放のチャンスを潰してしまった。
それを知った与一郎は、藤吉の前から去ることを決心する。
二人にとって親も同然の熊次を、警察に売った藤吉が憎い。
でも愛しい。
複雑な心境です。
それでも自分の正義を通したい与一郎。
彼の強い意志が、切ないです・・・・

なんか、ただのあらすじ書いてるだけになってしまいましたが…
鳩さんの文章は、ひとつひとつの言葉を逃すことができなくて、
私のような力不足の人間だと、じっくり腰をすえて読みたくなります。
たとえば、二人がからだを繋げたところでも、
「触れる」という行為をただ「触れた」と表現するのではなく、
どう見て、どういう動きで、どのように触れたのかを
細かくリアルに描写していて、心情を描いていなくても、
その気持ちがじんわり伝わってくる、そんな感じです。
そこが、私がこの作者さんに惹かれる部分の一つなんだと思います。

また、二人が関係を持つのはお話も後半に入ってからで、
それまではそんな色っぽい話は出てきませんが、
それでも二人の思いはじんわりと伝わってきます。
だから、その場面も唐突なはずなのに、
読んでいる私も当事者の二人同様、
自然な成り行きととらえられました。

その関係を結ぶ部分、
結構色っぽいです。
描写や、回想が多いせいもありますが、ページ数も割いてるし、
読み応え充分!
与一郎が軟弱な受けでなく、意外にも攻めと対等、
いや、上位にたってると言えるのかも?
独特の雰囲気が、妙に萌えます・・・

最後は、藤吉の「執着」が見えて次号に続きます。
またまた楽しみなシリーズになってしまいました。
当分は鳩さんの世界にはまりそうです。
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ジャンル : 小説・文学

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BL、オタク風味、ネタバレ、妄想等あるのでご注意を!基本雑食なので、ファンタジー・人外・エロ・グロ・触手・痛い系・鬼畜、なんでもOK。でも一番の大好物は『切ないBL』です。『医療系』『音楽もの』にはついつい手がのびます。コミカルなものと『ヒゲ男』はちょっと苦手かも。『病弱受け』『クールツンデレ受け』に異常に反応。あ、『けなげ受け』も好物でした。
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