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FRAGILE <木原音瀬>
少々時間がとれたので、久しぶりに、
本当に久しぶりに、本の感想なんぞ書いてみようと思います。
でもなんか書き方忘れちゃったような・・・
ま、もともと大したこと書けないんだからいいか!
とりあえず、いってみます!

FRAGILE (B‐PRINCE文庫)FRAGILE (B‐PRINCE文庫)
(2008/04)
木原 音瀬

商品詳細を見る


久々に書く感想が 「 これかよっ! 」 て作品です(笑)
基本的に木原作品は大好きです。
なにしろBL読みはじめたばかりの時に、
いきなり木原さんの 「 WELL 」 を読んでも平気だった人ですから。
(いや、初心者なものだから何も知らずに手にとってしまったのですよ・・・)
まあさすがに、 「 再読はしない 」 と思いましたけどね

今回は、遠くから目を細めて見れば、
監禁調教もの、情が移ってめでたしめでたし
に見えないこともないかな?って作品です。
さすが木原作品、ほのぼの・癒しなどとはほど遠い世界でございました・・・

★ネタバレあります。ご注意を!!続き ↓(read more)から。

◆拍手・拍手コメ・コメントありがとうございます!
お返事は「 8月読書メーターまとめ 」コメント欄になります。

間の楔 1・2 <吉原理恵子>
OVA 間の楔 & 拍手機能障害についてお詫び
間の楔 3・4・5 <吉原理恵子> まとめてプチ感想。
8月読書メーターまとめ
へ拍手ありがとうございました。

では感想でーす。↓↓↓↓


<あらすじ>
 大河内の人生は、バラバラに壊されてしまった。
 一人の男の手で―――。
 才能あふれる部下・青池を嫌い、一方的に蔑ろにしてきた大河内。
 我慢の限界を迎えた青池は大河内に襲いかかるという事件を起こし、
 社を去っていく。
 目障りな存在がいなくなり安堵したのも束の間、
 ある夜、その青池が大河内の自宅で待ち構えていた・・・!
 二人が踏み込んだ愛憎の迷路のたどり着く先は――。


大河内というのは人として、かなりレベルの低いヤツでした。
そうとも知らず、最初に好意を持ってしまった青池は、
どんなに嫌なヤツであっても、ずっとその好意を持ち続けるのだけど、
あまりの度重なる仕打ちにとうとうキレて、思い切った行動に出るわけです。
大河内を本人の自宅にハダカで監禁する。扱いする。
BLではよくあるパターンです。でも描写は容赦なかったです。
大河内の頭に放尿したり、ドッグフード食べさせたり、暴力ふるったり。
大河内のビビリ方も本物です。
この段階でのセックスはありません。
しかも、昼間は普通に会社へ通勤させられる。
それでも帰宅したというのは、
それだけ脅されたり、精神的に拘束されていたからなのでしょう。

私は、大河内という人物の反吐が出るような人間性に辟易としながらも、
キレイごとではない現実には、
当然のように存在する人種であることに目眩を感じずにはいられませんでした。
そんな男に青池が何故そこまで惹かれるのかが、ある意味ナゾではありました。
ひと目惚れ&Love is Blindって簡単に片付けていいのか・・・・

実際のところ、現実世界の中で、
「 あーゆー性格だけは許せない! 」 と感じるような人物が、
普通に結婚していて子どももいて、家族に愛されているという事実が存在するのだから、
青池がどんな男に愛を感じようが、何もおかしいことはない。
私だって、人から 「 うぇー、あんな人! 」 と思われているかもしれないわけだし。
当然って言えば当然なんでしょうけど・・・。
なんて、そんなことまで考えさせられちゃうんですよね。
普段のBLなら、少なくともメインCPに関しては、
こんな人になりたい、こんな人いたらいいな、っていう方が多いんですけど、
大河内には、全くそういうところが感じられないんです。

通常のBLでは、無理やりなセックスをして、
カラダが先に相手を許し、監禁を強いる相手の愛を感じて
自分も愛情を感じていくのに、本作ではそれもありません。
青池の 「 愛 」 は若干登場し、己の行動が常軌を逸していることを自覚し、
やめなければと思う気持ちが芽生えるような場面はあります。
そして大河内もそれを感じています。
でも恋愛に発展するのではなく、ただ逃げ出す手段に利用しようとしただけでした。

どこまでいっても平行線、二人が愛情で結ばれるエンドは見えてきません。
ラストシーンで、
青池が 「 家畜のように飼い殺してやる 」 という言葉を、
泣きだしそうな顔で囁いたのは、当然でしょう。
本当はそんなつもりじゃないのに。
愛しているのに。
普通の恋人同士になりたいのに。
気持ちが通じない、想いが届かない、切ないENDでした。


そして10年前に雑誌に掲載されたお話はここで終わりなのですが、
本作にはその後の話が書き下ろしとして掲載されています。
ここで終わっていれば、それはそれで厳しくも切ない話として、
余韻が残る作品となっていました。
でも、書き下ろしがついたことで、さらにキツイ思いをするとともに、
「 あ、一応ハッピーエンド? 」 みたいなことになり、
読了感としては、それほど悪くないもになったのでした。

本編と同じボリュームの書き下ろし、タイトルは 「 ADDICT 」。
青池が大河内を好きになった頃を絡ませながら、
二人の関係の変化が描かれます。

相変わらずの監禁生活の中、青池の心情が刻々と綴られて、
読んでいるこっちも胸がつまります。
心身ともに追いつめられた大河内の様子に少し変化があり、
あれ、いい感じになってきたんじゃない?と、思わされるのは、
ホッとする半面、ちょっと普通っぽくなっちゃったの?と
嬉しいような、寂しいような複雑な気持ちでした。
こっちの書き下ろしではセックスもちゃんとあります。
しかも大河内の同意の上で、甘い関係です。

でも、
このままラブラブになる?そんな単純なことではないよな~、
と感じていたら、、
P267 『 自分の求めたものが、欲しかったものが望む形で手に入ってきた 』
という文章に、「 やっぱりな 」 と思いました。
多分このままでは終わらないだろうと確信しました。
うーん、さすが!

監禁の様子は結構キツイです(特に本編)。
青池の細かい心情描写もされているのですが、
淡々としていて、ものすごく切ないとか辛いとか、
そういうものを狙った感じもありませんでした。
ただズンと重いものを投げ込まれた感はあります。

終盤、どんでん返し(?)があるのですが、
そこはちょっと青池に同情しました。
さすがに可哀想だよ、それは・・・・。
そしてそれに対する青池の行動が・・・!!
壮絶でした。
それは青池の大河内への愛の強さの証。
いくら伝えても伝わらなかった心を届ける、
最後の手段だったんだと思います。

ラストは、え~っ!
大河内さん、あなたって・・・!
嫌だ、不幸だ、青池のせいだ、と忌々しく思うばかりで、
ENDマークがついても、自分の愛に全く気がついてないなんて。
そう、これは意外にもハッピーエンドだったのですね。
唐突に登場した 「 ぶどう 」 がすべてをひっくり返しました。
木原音瀬さん、やっぱりただ者ではない!


<タイトルについて>

「 FRAGILE 」・・・壊れやすい、もろい、儚い。
「 ADDICT 」・・・・耽溺者、中毒者、ふけらせる、ゆだねる。
タイトルの意味してるものは、二人の関係だったり、想いだったり、
社会だったり、人間そのものだったり、
色々あるのかもしれませんが、
少なくとも大河内と青池、二人ともが 「 壊れている 」 のは
まちがいありません。
そして、初めは青池のみが耽溺者であったはずが、
いつのまにか大河内も、
生きていく上で青池が必須のものになっていったのでした・・・・


<イラストについて>

お粥を食べさせる挿絵に萌え!
最後から2枚目の挿絵は、
「 それ描いちゃったんかいっ!! 」
きっと苦手な人もいるだろうな・・・。
しかし、表紙と挿絵は別人に見えるんですけど(^_^;)


*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

<おまけ>

「 萌え 」 とか 「 ツボ 」 とか叫ぶような作品ではないのかもしれませんが、
ちなみにこの作品中一番ツボッたのは(←え、結局叫ぶの!?)
犬扱いを受けている大河内が、首輪をつけられて目覚めた朝、
青池にかけられたた、
「 そんな隅に隠れてないで、出ておいで 」 のセリフでした(アホですみません)。

ついでに、
監禁中に出てきたアイテムの中に、
特上トッピングがほどこされたドッグフードってのがありましたが、
今まで読んだBLの中で一番強烈なアイテムかもしれません。
ううっ、考えたくない・・・!


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ジャンル : 小説・文学

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拍手
>ま○○さん、お返事遅くなり申し訳ありません!

>「読み返せない本」のリスト

ほんとですよねー。どなたにもそういうリストはあるでしょうけど、
木原作品の登録率は間違いなく断トツでしょうね!
ドックフードを食べさせるだけでも胸が悪くなったのに、
今回のアレは、何でもOKな私でも、さすがに想像しようとする思考を途中で止めました。

>大河内の人間性は普通のBLに出て来るメインCPの一人とは本当思えないですよね、青池もそうだと思うから

大河内に、どこかいいところはないかと、ずっと探しながら読んだんだけど、
見つからなかった・・・・
いやまあ、青池をだましたというかちょっとラブラブっぽくなったところは、
若干可愛かったけど、それも結局ウソだったわけだし?
でも結末から考えると、本人の気付かぬところで、
可愛い本性が染み出ていたのかもしれないなって、思えなくもないです。
青池もひどいヤツだったけど、BL的には私の中では許容範囲。
え?私ゆるすぎる!?へへへ(^_^;)

>『秘密』は何回も読み返すのに...木原さんの本は振り幅が本当大きいです。

そうなんですか~。『秘密』はずっと積読本になっているのですが、
いい機会なので読んでみようと思います!
振り幅・・・確かに読んでみるまで何が出てくるかわからない怖さはあります(笑)

コメントありがとうございました。
またそちらに遊びにいきますね!
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BL、オタク風味、ネタバレ、妄想等あるのでご注意を!基本雑食なので、ファンタジー・人外・エロ・グロ・触手・痛い系・鬼畜、なんでもOK。でも一番の大好物は『切ないBL』です。『医療系』『音楽もの』にはついつい手がのびます。コミカルなものと『ヒゲ男』はちょっと苦手かも。『病弱受け』『クールツンデレ受け』に異常に反応。あ、『けなげ受け』も好物でした。
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