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エンドゲーム1・2 <山中ヒコ>
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前知識なしで読んだコミックでした。
普通のBLらしい展開ではなく、ちょっと意外性があっておもしろかったです。
超感動!とか、ものずごく変わってるとか、極端なわけではありませんが、
少し毛色が違っていて、不思議と心に残る作品です。
感想を残しておきたいなって思わせるくらいに。

ものすごくネタバレしています。
これから読まれるご予定のある方は、
ここで戻られることを激しくお勧めいたします。
何も知らないで読んだほうが絶対おもしろいですから!

感想と言うより、あらすじ・説明みたいになってますが^_^;
★ネタバレあります。ご注意を!!続き ↓(追記)から。

<あらすじ>
 母子二人暮らしだった克哉は、幼いころ交通事故で母を亡くし、
 孤児院で暮らしていたが、絵描きの青年・透に引きとられ、
 共に暮らすようになる。
 いつしか克哉は透に義父ではなく、一人の男性として惹かれていくが、
 その気持ちを伝えることもできず、
 幸せでありながらも苦しい日々を送っていた。
 そしてある日、克哉は自分の母の死の真実を知り、
 さらに苦しむことになる…


切ないお話でした。
1巻を読み終えた段階で、なんかもやもやするというか、
カラダの奥底でぐずぐずくすぶっている感じ?
この先は憎悪?絶望?虚無?それとも救いなのか?と、
ある程度の予測を立てながら、2巻に突入。
その2巻は最初からずっと涙ぐみながら読むという状況でした。
決して技巧的な絵柄ではないし、ましてや深刻なお話を描くような、
絵柄には見えなかったのだけど、
結構重いテーマでシリアスでした。
その上、BLで鉄板である「ハッピーエンド」ではない結末。
かといって「悲話」か?と言えばそうでもない。
含みのある、人によってはモヤモヤとした印象を残すような物語の終わり方なんて、
あまりないですよね。
そういう意味でも、本当に印象的な話でした。


読んでいる最中は、内容に気を取られ、
気になりつつも後回しにしていた各話タイトル。
あらためて眺めると、
そのタイトルの付け方も興味深いものがありました。
なので今回は、そのタイトルの意味を考えながら、
各話を追いつつ感想を書いてみました。
(長くなってしまいました(>_<)スミマセン)
各話タイトルは以下の通り。

<1巻>
第一話 最後の日
第二話 部活をやる意味
第三話 好きになってはいけない人
第四話 5~9
第五話 10~15
第六話 薔薇色の日々
ある日


<2巻>
第七話 好きになってはいけない人
第八話 殻の割れたヤドカリ
最終話 別れの日の朝のこと
番外編1
番外編2
幸せな機械



<1巻>
◆第一話 最後の日◆

1巻の初っ端から「最後の日」とは!
最後の日、それは幸せだった日々に終わりがきたから。
自分の気持ちは伝えられないながらも、
孤児院から引き取られ、愛情たっぷりに育ててもらい、
透と共に暮らすことの幸福が、
黒田の「母は殺された」という言葉で、崩壊してしまったからでしょうか。

じゃあ、それがなければずっと幸せな日々が続いていたのかというと、
それは違うと、何故か断言できるのですけどね。
私はこの時点で黒田は本当に、母親の知り合いか、
または刑事か何かかと思っていたのです…(汗


◆第二話 部活をやる意味◆

克哉が部活をやる意味。
最初は透を守るため、強くなるためだったはず。
でもいつからかそれは
透から逃げる為に。
自分から逃げる為に。
好きになってはいけない人を好きになってしまったこと。
その気持ちを持て余し、透に悟られないように、
そしてそんな気持ちを起こさないように、
思春期のどうしようもない心と身体のアンバランスを、
「逃げる」ということでごまかしていた日々。
そうするしかなかった克哉が切ないし、
そこに気が付いていない透…克哉にとってちっとも先に進まない透が、
ものすごくもどかしかったなぁ。

透が克哉の気持ちに気付いていれば、
お互いにそれを避けるような緊張感が生まれるのだけれど、
気がついていないがために、克哉の気苦労は続くのですね~。
でも最後まで読んでから、振り返ると、
透が克哉を好きだと気付いた時期でもあるわけだから、
別な緊張感はあったのかも…。


◆第三話 好きになってはいけない人◆

2巻の冒頭にも同じタイトルがあります。
でも全く逆の立場の話なのです。

最初ここでは、「透は義父だから好きになってはいけない」という
克哉の気持ちを描いていると思い込んでいました。
ところが2巻を読んでからよくよく読んでみると、
この第三話の方が透の気持ち、「この世で一番大事な子」である克哉を
「罪人の自分が好きになってはいけない」という戒めのようなものを感じるのです。
克哉の透に対しての「叶わなくても好きだ」という気持ちを描きつつ、
実は透も同じ想いであることを気付かされていました。


◆第四話 5~9◆
◆第五話 10~15◆

5~9??
ああ、克哉5才から9才の時の話ね…とあとから気付く(汗
克哉が孤児院で暮らし始め、透と出会い、ある期待を持ち始めるころ、
そして、一緒に暮らすようになるまでのお話です。
ここを読んでいる段階で、透が克哉の母の死にかかわっていたことは、
想像できているので、二人の出会いは決して偶然ではないことがわかります。
でもこのころの克哉にそんなことがわかるはずもなく、
優しさをくれる不思議な画家とのかかわりに淡い期待をしてしまうのです。
いつか、彼が自分を迎えにきてくれるのではないかと。
そして、その期待は現実となりました。
克哉と透とのかかわりは、お互いが気付かぬまま、
それぞれの傷を癒すかのように、引かれあっていくところが嬉しいのですが、
その後を想像すると反対に暗い気持ちにもなる、不思議な感覚です。

大好きな透はなんでも克哉の願いを叶えてくれる。
どんなことでも。
たった一つのことを除いては。
それは次の「薔薇色の日々」で決定的になりました。


◆第六話 薔薇色の日々◆

ここでも克哉は淡い期待を抱きます。
自分の母を殺したのは透ではない、と。
克哉の中で、二つに増えた透に言えない言葉というのは、

―――好き
―――母さんを殺したのは透なの?

なのでしょう。

薔薇色の日々は、今はもう写真の中にしかないのでしょうか。
そんな想いを胸に秘めたまま出かけるお祭り。
透のゆるんだ帯をを直すために向かい合って密着するシーンが、
賑やかなお祭りの風景の中で、穏やかで静かで、
切なくなる素敵なショットでした。

そして、透を守るための腕と透より強い力をつけた克哉は、
その力で透を押し倒す。
何でも許してくれた透に、押さえられない自分の気持ちをぶつけようとするけれど、
唯一、それは許されませんでした。
今まで、どんな願いだって叶えてくれたのに!
さらに追い打ちをかけるような決定的な透の言葉・・・

1巻本編はここで終わり。
当然この後どうなるっ!?ってみんな考えますよね。
事実なのか、嘘なのか、それとも??
今まで読んできたBLから考えて、
実は犯人は透じゃなかった…そしてハッピーエンド~♪
というシナリオを、当然のように思い描いていましたが、
少々趣が違っておりました。


◆ある日◆

おまけ。
透と克哉の薔薇色の日々の中の一日。
身長が伸びたことに極端に喜ぶ克哉を見て、学校の先生はあることを思いつく。
「彼女の身長を越したな」
それは間違いであるけれど、正解でもある。
そう、克哉は透の身長を超えたことに嬉しさを感じていました。
彼が大きくなりたい、強くなりたいと願うのは、
すべて「透を守りたい」から。
背が伸びた克哉の喜びは、他の誰にもわからないんだろうな~。


<2巻>
◆第七話 好きになってはいけない人◆

1巻にもあるこのタイトル。
第三話でも書きましたが、最初この七話の方が「克哉を好きになってはいけないんだ」という
透の気持ちだと思っていました。
もちろん、そのとおりなのですが、それとともに、
自分の母親を殺した相手、罪滅ぼしで育ててくれていた相手(これは克哉の誤解なのですが)に
恋するなんてありえないという気持ちと、
自分が存在することで透を傷つけるという、
克哉の切ない想いも描かれているような気がしてなりません。


◆第八話 殻の割れたヤドカリ◆

克哉の母の交通事故の真実がわかります。
第一話で登場した黒田の存在。
「殻の割れたヤドカリ」それは、黒田の言葉どおり、
克哉のことであり、透のことです。
ゴミをまとうヤドカリのように、
縋るものを失った二人が家族ごっこをしているのが滑稽だという黒田もまた、
殻の割れたヤドカリであることを自覚しているのでしょうか?


◆最終話 別れの日の朝のこと◆

最終話なのに別れの日!?
ハッピーエンドじゃないの?という思いでした。

黒田が克哉を人質に透&克哉を脅している場面の続きから描かれています。
前半はセリフが極端に少ないのに、克哉が何を考えているのかが、
手に取るようにわかります。
生まれて初めて殺したいほど憎んだ相手を見殺しにするチャンス。
そんなことをするはずがないと思いながらも、
私の心の中には一瞬黒い影がよぎったことを白状します…
ごめんなさい。

今度こそまぎれもない真実を知った克哉は、
今まで自分のせいで数えきれないほど傷ついてきた透のために
何かできることはないかと考え、
透と離れることを決意します。
タイトルはその朝=別れの朝のこと。
克哉はそうすることが正しいことと思い込むのだけれど、
若さゆえか、やっぱりあきらめられなくて、
舞い戻り、透に告白をしてしまう。

ここで普通なら透も気持ちを吐露してハッピーエンドになるはずなのに、
ええっ?言わないの?
言わないまでも、そういう雰囲気になればわかりそうなんだけど、
なんか違う。
「行っておいで」という透の言葉と、
その言葉にホッとしている克哉を見て、
ああ、時間が巻き戻されていくんだなと思えてなりませんでした。
克哉の気持ちは少しだけ進展してるけど、
透はいまだ同じところをグルグルまわっているだけ…
あ~~~、なんかモヤモヤ!!
このあとどうなるの、くっつくの?くっつかないの?
黒田さんは?お友達は?自分で想像しろと??
余韻が残るというのとも違う、
なんとも不思議な読後感となったのでした。


◆番外編1◆

黒田の過去と透との関わりが描かれていました。
黒田のとった行動は決して許されることではありません。
が、フィクションであるがゆえ、切なさを感じたことを私は隠しません。
誰か、そばにいてあげられたらよかったのに。
そう思わないではいられないのです。


◆番外編2◆

これだけカラダを好きにさせてくれるのだから、
自分のことを好きでいてくれるのではないかと思うのに、
透は決して言葉にしないから、不安でしょうがない。
それは、本当は克哉のことが、息子としてではなく好きなのに、
絶対言ってはダメだと思っているからなのだけど…
ここまで頑なだと、透は自分のことは好きでも何でもない、
ただの義理の息子としか見てもらえないと、ぐるぐるしても仕方ないのかな。
最後には透が克哉に何も言わないのは、克哉のためだと気がつくのだけど、
辛いよね。
それにしても30歳に見えない透、
普段は可愛すぎるけど、行為の最中はもっと可愛い(爆)


◆幸せな機械◆

なんでも言うことを聞いてくれる透。
まるで機械のようと揶揄した克哉に、
「機械でも幸せ」と答える透。
いい父親でいることで心の均衡を保っていた透、
それを崩されるてもなお、現状を維持するためには、
そうするしかないのかなぁ。
克哉とともにいることだけで、楽しくて楽しくて、
幸せであるのだと、そう伝えたかったのか、
それは克哉にも伝わっているようですが、
そんなの悲しすぎるよね…

***********************************

さて、元々のタイトル 『 エンドゲーム 』
どんな意味があったのか、作者に聞かなければ本当のところはわかりません。
私が勝手に想像するのは、
スタート地点からもう物語は終わっている・先へ進むことはできない、
もしくは、「結末が決定しているゲーム」というような意味?
なんてところでしょうか。
お互い好きになってはいけない相手に恋をしてしまった時点で、
この恋は終わっているはずだったのです。
でも、それはあくまでも透のルール
そう、
「いつか自分の手から離れて行く克哉を縛らない」ということと共に、
「この気持ちを克哉には伝えない」
というのは透の作ったルールなのです。

透は最後までそのルールに忠実に人生を終えるのか?
克哉に本当の想いをきちんと告げないまま終わらせてしまうのか?

普通のゲームはエンディングを変えられないけど、
人生のゲームはいくらでも変化するのです。
犯してしまった罪は罪として、もちろん真正面から受け止める必要があるのは当然です。
それがたとえ直接的に手を下したものでなくてもです。
でも私は個人的に、いつか通じ合ってほしいと思ってしまう。
生ぬるい考えだと言われても、
だからあえてこんなエンディングにしたのだとわかっていても。

透には、「克哉は透が克哉と暮らすことで、ずっとずっと傷ついてきたことに気が付いているよ」と
伝えたい。
そして同時に、「自分のルールがどれほど克哉を傷つけているか」ということに
気付いてほしいと思ったのです。
自分の罪の重さと克哉のためという理由でしていることだとしても、
たとえどんなに幸せだと思えても、機械なんて嫌だ。
克哉はそう思ってるんじゃないかなと、ちょっぴり悲しく感じながら読み終えました。

というわけで、無駄に長い感想になってしまいましたが、
このお話は本当のエンディングを描いていないということがとても新鮮でした。
こんなお話は初めてです。
これは他の山中ヒコさん作品も読んでみなくては!



テーマ : ボーイズラブ
ジャンル : アニメ・コミック

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(非公開コメント受付中)

拍手コメントお礼♪
>あ○○○○んさん、
拍手コメありがとうございます。

えっ!Cさんと会われたのですかっ!?
そうなんですか~。
ということは、Cさんがイベント関係でそちらに行かれたということですね?

Cさんが羨ましい!!私もあ○○○○んさんにお会いしたいです。
でも私はそちらの方まで行くことは難しいです…(涙)
会われたということは、少しは体調がいいのでしょうか。
お出かけできるようになられたということなら、
ちょっと安心しました♪

また機会があればお話聞かせて下さいね!
いつか私もお仲間にいれてほしいです~。
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毎日色々な “愛” を探しながら
現実逃避(!)しています。
つたない場所ですがどうぞごゆっくり。

BL、オタク風味、ネタバレ、妄想等あるのでご注意を!基本雑食なので、ファンタジー・人外・エロ・グロ・触手・痛い系・鬼畜、なんでもOK。でも一番の大好物は『切ないBL』です。『医療系』『音楽もの』にはついつい手がのびます。コミカルなものと『ヒゲ男』はちょっと苦手かも。『病弱受け』『クールツンデレ受け』に異常に反応。あ、『けなげ受け』も好物でした。
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