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リベット <木原音瀬>
リベット (Holly NOVELS)リベット (Holly NOVELS)
(2006/09/21)
木原 音瀬 ill.藤田貴美

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BLが好き。
すれ違いLOVEが好き。
複雑な感情が絡みあうお話が好き。
病弱受けが好き。
ああ、この話はまさしく私のツボ話!
・・・・なんて単純ではありません。
BLとしては禁忌の題材なのではないでしょうか。
ファンタジーとして、色んな愛を確かめたくてBLを読んでいるけれど、
これは、ものすごく現実に引き戻される題材。
それともファンタジーだからこそ描けたのでしょうか?

よくぞ描いて下さいました、木原先生!
よくぞノベル化して下さいました、蒼竜社さま!
ありがとうございます。
とっても苦しませていただきました

ネタバレしてます。
肝心な言葉は書いていないのですが、まあ色々想像できちゃったりもするので、
これから読まれるご予定の方は、続きを読まれない方がいいかもしれません。
などと言いつつ、BL読みの皆さまはこの話が特殊な題材を扱っていることなど、
先刻ご承知のことかもしれませんね!

詳しい内容は書いてないです。雑感メモでもよろしければ。

★ネタバレあります。ご注意を!!続き ↓(read more)から。


◆拍手ありがとうございます!
6月読書メーターまとめ…少ないぞぉ。
「リバーズエンド」&「キャッスルマンゴー 1」 <木原音瀬/小椋ムク>
新春☆トラ年!「こっそり連動企画」あるとの場合。~恋は乱反射する。<崎谷はるひ>~
への拍手ありがとうございました♪



読み始めた頃から「BLはファンタジー」として認識しているため、
今まで色々な現実問題はスルーを決め込んで楽しんできました。
ほら、よくあるやつですよ、
カラダ繋げる前に受け君はちゃんと準備しなくていいの?とか、
中出し(!)してそのまま寝ちゃって大丈夫?とか、
お尻の病気の心配とか、避妊具つけないと感染症引き起こすよ、とか、
「その位置に挿入はないだろ」とか、
(↑品のない話ばかりでごめんなさい!!)
その他もろもろ。
その中で、今回のこの題材についても時々頭の片隅をかすめておりました。
でもまさか、本当に描かれた作品があるとは思っていませんでした。
一番恐れなければならない問題であって、
ファンタジーであるBLでは絶対に描かれないだろうモチーフ。

理不尽な出来事で、この世の地獄を背負わされた初芝公平。
強姦によって不治の病に感染させられた初芝は、
なんとかその事実を受け止め、誰にも話すことなく
うまく病気と折り合いをつけながら、強く明るく生きているところから、
物語は始まりました。
そんな初芝の前に、優しく包んでくれる恋人・由紀と、
彼を本気で好きになり、何かと面倒をみようとする後輩教師の乾が現れ、
彼の状況は本人の意思とは関係なく変わっていきます。
肉体関係を持つかどうかではなく、最終的に初芝は乾という存在を受け入れるのですが、
そこまでの道のり、読んでいて本当に辛いものがありました。
いえ、根本的には初芝の気持ちなんて理解できてないんですけどね。
「わかるよ、辛いよね」なんておこがましいったらありゃしない。

死への恐怖、絶望、孤独、肉体的な苦痛、相手への怒り・憎しみ、
病気であることを隠すストレス、カミングアウトすれば生じる偏見・好奇の目・蔑み、
ましてや誤解による「自業自得」のレッテル・・・
そして「生きることへの怖れ」
言葉にすればこの程度のことですが、
本人の負担の度合いや苦しみは、読んでいる私たちにはその一片すら本当は理解できてないのです。
それでも初芝の心を思い、苦しい気持ちで読んでいたことは間違いありません。
その間、私の中ではBLだという意識はものすごく希薄でした。
だから、カバー裏に書き下ろしを見つけて読んだ時は、
やっとBLだよ・・・なんてホッとしました。
乾のことをそこまで受け入れることができてよかったね。
やっと初芝に信じてもらえてよかったね。
短い書き下ろしですが、もらった安心感は何百ページ分にも匹敵しました。

ただ、安心はしたけどこの書き下ろしはなくてもよかったかな、と思う自分もいたりします。
ガチガチに固まったままの苦しい気持ちを、
心の底に沈めておいても構わなかったという気持ちも少しあるのです。
現実も見つめなきゃいけない時もありますよね。
あ~、う~んでもやっぱり、ラブな二人を見て自己満足もしたいかな~(^_^;)
どこまでも現実逃避するためにBL読んでるって部分あるし。
確かにすごく救われたしなー。
それもこれも、木原先生作品だからこそ悩むのですけどね~!

ところで、普通のBLよりもあれこれ考えさせられることの多かったこの作品、
どう読みとるかちょっと考えを巡らせた箇所がありました。
それは初芝が阿岸の病室に行った際、検査の結果は「陰性だった」と言うところです。
答える前に邪魔が入り、改めての問いに一呼吸の間があっての「陰性」の答え。
それを受けての「神様、ありがとうございます…」と言う阿岸のセリフは、
どこまでの本心だったんでしょう?
まさかあの状態で社交辞令じゃないよね。
じゃあ嘘偽りのない真の言葉であるならば、阿岸をすごく安心させたわけで、
初芝は「陽性だった」と言った方が、より阿岸を苦しめることができたのでは?なんて思ったりして。
その方が死ぬまでより強い後悔の念にかられるのでは?
「陰性」と言ったことで、ずっと持ち続けていた阿岸の悔恨を軽くしていませんか?
その言葉で阿岸の心は一つだけど救われたのではないのですか?
それとも、初芝は無意識のうちに彼を救いたくてその言葉を発したのか…。
いや単に、自分も感染していると伝えることが悔しかったから、
「お前とは同じ舞台には立っていないんだ」と突き離したかったのか?
この言葉が発せられた直後、初芝は飛び出し「地獄で後悔しろ」と願います。
その表現も、どこまでの真なのか・・・。
その答えは「リベット1」の最後に書かれているような気がします。
殺そうとまで思った阿岸のことを、許せるかもしれないと思えるようになったのだから。
だから「陰性だった」の言葉はやっぱり正しかったのかな。
阿岸の気持ちを少しだけど救ってあげられてよかったんだよね。
いやもちろん、彼のしたことは絶対絶対許せないけどね。

そんなふうに初芝が最終的に「生きたい」という気持ちになれたのは、
乾という存在があったからこそですが、
こんないいヤツいないよ。いるわけない!
そう思いつつも、いてくれてよかった、
どこまでもあきらめないでいてくれてよかったと、心から思ったことは本当です。
最初のうちは、以前のボランティア時の罪悪感と後悔という気持ちもあったと
本人も認めていますが、それだけでここまでの行動はできないです…
初芝に惹かれ、恋をして、一生愛していこうと思える相手だから、
初芝に何をされ何を言われようと、決して引き下がらなかった乾。
もちろん、苦しむ初芝を見つめ続け、辛い未来も受け入れる覚悟もしなくちゃいけないけど、
ここまで愛せること、愛せる相手にめぐり会えたことが羨ましいな…。

初芝にとってこの乾という存在は唯一のもの。
でも自分が乾を好きなることができないと決めつけているので、
利用してしまうだけになるのが申し訳なくて、拒否しようと思い続けている初芝。
にもかかわらず、どうしても甘えてしまう自分がいて、それが許せなくて、さらに苦しみ続けてる。
初芝先生、ただでさえ辛いことが多いのに、さらに苦しみを増やさなくても…
もう甘えちゃえばいいのに~、と読んでるこっちはジリジリさせられっぱなしでした。
そんな葛藤も乗り越え、そばにいることを認められるようになり、
「ハッピーエンド!」という物語の終わり方には、ちょっぴり遠かったけど、
少しずつ歩み寄っていく二人に、ホッとさせられました。
二人が少しでも長く一緒にいられますように。
現実問題も含めて、一日も早く不治の病でなくなる日がくることを願ってやみません。

ああもう、木原先生の書かれる話はほんと油断ならない!(笑)
でも大好きです。やめられません!

<イラストに関して>
なかなかに味があってよかったのではないでしょうか。
実はコラボというか、続編というか、その後を描いたコミックス版「リベット」も読んだのですが、
そっちよりこのイラストの方が好きです。
特にカラーの淡い、あやふやな感じが素敵です。
まさかこんな苦しい内容だとは思えないキレイな表紙ですけどね!


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現実逃避(!)しています。
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BL、オタク風味、ネタバレ、妄想等あるのでご注意を!基本雑食なので、ファンタジー・人外・エロ・グロ・触手・痛い系・鬼畜、なんでもOK。でも一番の大好物は『切ないBL』です。『医療系』『音楽もの』にはついつい手がのびます。コミカルなものと『ヒゲ男』はちょっと苦手かも。『病弱受け』『クールツンデレ受け』に異常に反応。あ、『けなげ受け』も好物でした。
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