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告解の死神 <今井真椎> 
告解の死神 (Holly NOVELS)告解の死神 (Holly NOVELS)
(2012/06/20)
今井 真椎

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久々の読書感想、どうやって書いたらいいやら・・・って、
もともと大したこと書けてないので気にしないのだ!

今回は初読み作家さまです。
新人さんなのか、はたまた私が知らないだけなのか、
とりあえず読んでみたとことろ、今まで読んできたBLとは若干違う印象が!

あとがきを読んだら、納得です。
ご本人の言葉をお借りすれば、「SM書き」「ゲイのポルノ書き」とのこと。
普通のBLとしては単行本初出版だとのことです。

タイトルがいいですよね~!これだけでドキドキしちゃう。
重いといえば重い、苦しいといえば苦しい、
ただのラブラブハッピーエンドではありません。
設定的に突っ込みたいところはいくつかありますが、
BLと割り切ればいつものごとく、です。
それが気にならないほど面白味を感じました。

では感想です。
★ネタバレあります。ご注意を!!続き ↓(read more)から。

◆拍手ありがとうございました!

<あらすじ>
S拘置所に配属になった刑務官の深沢は狂喜に震えた。
そこには両親を殺害し、深沢から家族を奪った男、
吉田が収監されていた。
深沢は長年、自らの手で吉田の刑をくだす日を夢見て生きてきたのだった。
しかし死刑を宣告され、恐怖に怯えていると思っていた吉田は
菅谷という神父を愛し、穏やかに過ごしていることを知る。
そのうえ汚らわしいことに、
教誨師の菅谷はほかの死刑囚たちにも体を差し出して、
彼らの不安や欲望を解消させていた。
憤りを覚えた深沢は、菅谷に屈辱を与え、
吉田を苦しめることを思いつくが…


え、刑務官(脇キャラ)が金髪に鼻ピアスって…Σ(゚д゚;)
え、聖職者が多数の相手に自ら足を開くって…Σ(゚д゚;)
え、妹へのフォローはなし!?
とまあ、オイオイな部分もありましたが、
そこにこだわるのもなんだかなーと、
それよりも訴えかけてくるものを感じたので、もちろんスルーです。
なんてったって、この背徳感がたまらな…( ̄¬ ̄)じゅる
(ゴメンナサイ)

死刑確定した両親殺しの犯人、その刑の執行を自ら果たすためだけに、
名前を変え顔を変えて刑務官となった深沢。
死刑囚を収監する拘置所の教誨室で、
神職者としての説法をするだけでなく、
何人もの死刑囚たちに自分の身体を差出している神父・菅谷。
もちろんあくまでも自ら望んで。
彼らは出会った時からともに歪んでいました。
それぞれが精神的に極限に近い状況で、
しかも深沢の復讐の相手・吉田を交えて出会ったことで、
その関係は歪なままころがっていきました。

両親を殺害した吉田という男が、何者であるかということは、
読んでいるうちに比較的早い段階でわかってきます。
だからその事実が判明しても衝撃はそれほどのものではないのですが、
吉田が深沢との接触を極力避けてきた理由にはやっぱり心が痛みます。
ただ、
「自分のことは忘れて幸せになってほしい」だけでは
何か物足りないというか、当たり前すぎるというか、
他に何かないのかな、なんて思ったりもしました。
避けていたことでお互いの思いが伝わらず、
深沢の心に深い傷を負わせてしまったことになるのだから、
もう少し強い何かがほしかった気もします。

でも、深い理由がなくても、単純に気持ちのすれ違いや
意思の疎通がなされなかったことなどの不幸がいくつも重なって、
こんな重い結果になってしまったのかもと、
考えられないわけではないんですけどね。

背負っている重い荷物について、比較的明確にされている深沢も、
ここまでの経緯が読了後もいまだ見えてない菅谷も、
本当は何を思っているのか、
もしくは自分でも気づいてない本心がなんなのか探りながら、
苦しくて哀しくて、読むのが辛いけど止められませんでした。
重苦しくても、話の根底に安定した何かがあって、
それは作者の強い想いとかこだわりのようなもので、
しっかりした軸があるからブレることなく読めたのかな~と、
今になって思います。

そして読み進めながら、私はものすごく共感していました。
誰に?何に?
うーん、それは誰か、何かという特定の人・事ではなく、
言ってみれば登場人物すべて、どの行動にもってことになるのかな。
菅谷にすら、です。
誰もが持っている感情や行動のとても極端な事象が描かれているだけで、
誰でも陥る可能性はあるのではないか、陥らないまでも、
理解できる気持ちが、心のどこかにあるのではないかと感じて、
ただ共感する私がいました。

刑の執行までも表現したところとかはすごいです。
物語最後の、深沢が逃げるところも動きがあって迫力ありました。
死刑執行という生きがいの影に隠れた本当の目的、
深沢の、兄に会いたかっただけ、愛されたかっただけだというのも哀しい。
弟のためと思ってしてきたことが、結局弟を歪めてしまっただけという吉田も切ない。
そして菅谷という人物を解読するのが難しい!
いたわりの言葉をかけるかと思えば、「あなたが殺した」と辛らつな言葉も発し、
様々な表情を、感情をみせるのだけれど、本当のところがわからない。
すでに壊れているのか、壊れる寸前なのか。
最後の最後の「僕をぶって」に、
それ以前に出てきた「今日は殴らないんですか?」を思い出し、
これはSMなのか?と初めて気づいたり。

そんなこんなも含めて、
今まで読んでたBLと少し違うなと思った理由は
どこに着地するか(二人が寄り添う)は想像できたけど、
どう着地するのか(経緯と関係性)が最後までわからなかった点です。
結局二人は「赦しあう関係」に落ち着いたのでしょうか??
ううっ、ムズカシイ・・・・・

神職者が主人公ということもあって、
赦す・赦されるという視点も多かったように思います。
普通の生活の中では、
赦すっていうのは本当は意外に簡単なのかもしれません。
たぶん、自分で意識しないまま赦していることがあるのだと思う。
だって赦さないと生きていけないことがたくさんあるもの。
前に進むために人は、赦しを与えたり与えられたりすることが、
必要なのではないかと思えてならないのです。

そして反対に罰するって、実は難しいのではないでしょうか。
罰するということは、罪を意識させ反省を促し、
惨めさや情けなさなど様々な負の感情を持たせたり、
悔い改めさせる行為である反面、
相手によってはその心を楽にしてしまうことになるのではと、
勘違いしたくなるのです。
なぜなら罰することによって、一つの区切りがついてしまうから。
加えて何かを罰する時、それは自分にも還ってきます。
罰してしまったあと、罰した方の心は満たされるかと言えば、
それは一瞬のことで、結局は自分の心も痛めつけることになるのだと、
改めて思い出させてもらいました。

これが ことSMの世界になるとまた話が違ってくるのでしょうね。
その辺りを詳しく教えて下さい!今井様!

とにかく読みがいがある作品でした。
ここで完結でも、余韻を残して構わないかなとも思いつつ、
各人の、特に菅谷の過去に関してはまだ何も明かされてないため、
気になってしょうがない。
などと思っていたら、
どうやら続編も書いていただけるようで、ぜひ読みたいと思います。
同僚の上原にも何かありそうなので、そこも書いて下さったら嬉しいな♪
楽しみです!


★余談ですけど、作者さまのお名前、
「今井 真椎」ってカナにすると「いまい ましい」
いまいましい・・・え、忌々しい!?
驚いた!わざとですよね??

テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

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BL、オタク風味、ネタバレ、妄想等あるのでご注意を!基本雑食なので、ファンタジー・人外・エロ・グロ・触手・痛い系・鬼畜、なんでもOK。でも一番の大好物は『切ないBL』です。『医療系』『音楽もの』にはついつい手がのびます。コミカルなものと『ヒゲ男』はちょっと苦手かも。『病弱受け』『クールツンデレ受け』に異常に反応。あ、『けなげ受け』も好物でした。
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